最終話感想
GMをやりました、小桃でございます。
まずは一緒に遊んでくれた羽丘さん・kiyoさん・teslaさんと、ここまで読んでくれた方々にお礼申し上げます。ありがとうございました。
正直今はきちんと幕を引けたことにホッとしています・・・ここまで綺麗にまとめられるとは、正直思っていませんでした。
最終話のこと
GMとして考えていたことは2つ
- どう転んでもいいから、きちんとお話をたたむ。
- 家宝の所持者をまひるからPCへと変更する。
まず一つ目。千冬が勝っても負けてもお話としてきちんとまとめる・・・お話ではPCが勝ちましたけれど、負けた場合は千冬が復活した実子と共に元の世界へ戻る終わり方を考えておりました。PCの圧勝っぽくなったのは真五の洗脳解除以外のフラグを回収したからで、家宝は二三雄の手元にあるしまひると小夜は参戦してくるしで『千冬、もっと強くしても良かったかなぁ・・・』と。想定ではまひると小夜はクライマックスには参加せず、エンディングで家宝を返しに来て終わりにするつもりでしたので・・・あと霧隠が余り活躍できなかったのは、最初のクリティカルですね。1/216がここで来るのかと!
二つ目。上でも少し触れましたが家宝はどんな形であれ返そうとは思っていました。もちろん、白銀がフラグを立てなかった場合はそのままどこかへ消えていくつもりでしたが・・・これは第一サイクルでまひるを引き込んだ白銀のファインプレーだと思います。
そしてシナリオのタイトル『たった一つの想い』は、KOKIAさんの名曲より拝借させていただきました。
「たった一つの想い貫く
難しさの中で僕は
守り抜いてみせたいのさ
かけがえのないものの為に~」
という歌詞が、千冬さんの行動理念に合うかなと思いまして・・・もちろん、PC達にも譲れない部分はあるわけで、その部分を最終話としてできたら良いかなと。
びっくり枠のこと
- 第壱話:一之進の秘密、京四郎の秘密
- 第弐話:まひるの秘密
- 第参話:一之進の秘密
- 第肆話:白銀の秘密
- 最終話:千冬の秘密、七海の秘密
に「知ったらPCが驚くかなー?」というものを仕込んでおりました。まぁ弐話目までは手探りでしたが、参話目以降は意図的にです。
秘密のあるゲームではこういうのを一つ仕込んでおくと、わかったときに違う盛り上がりがあるのかなと・・・やり過ぎても興ざめですしその線引きが難しい部分ではありますけれども、今回はうまくいったかなと。
登場キャラクターのこと
- 一之進
良い意味で主人公でした。
特にGMからのキャラクターとしての根幹に関わりそうな疑問をぶつけられたのにもかかわらず、一切ぶれずにきちんと答えを出した第参話には正直脱帽。
最終話後の会話で「なんで最終的に一之進とくっつくことになったのw」とおっしゃっておりましたけれど、そのとき思ったことは「あぁ、ラノベの主人公みたいなことを云う人って、実在するんだ」でした。
一つだけ疑問に思っているのは、いったいどうやって鳥日子さまから逃げたのかということくらいですが・・・余生はごゆっくりお過ごしください。
- 京四郎
第壱話しか出ていませんが、このシリーズの方向性を決めたのは彼だと思っています。個人的には八重とのバイク逃避行のシーンが好きです。
もう一度どこかで指定して、再登場させてあげられれば良かったですね・・・。
- 霧隠
第壱話で死亡を選択したときは「もったいないから、もらえるならもらおう」と思い、PC→NPCとある意味ボスキャラのような登場をしたキャラクタ-。最終話は余り活躍できませんでしたけれど、彼の見せ場は第肆話だったので・・・NPCとしてはうまく活用できなかったのが心残りです。
しかし初登場時の彼は・・・本当に怖かった。
- 白銀
第弐話から登場のヒロイン。
私はシナリオに余り遊ぶシーンを入れないので、お約束的なシーンを入れて空気を変えてくれるのはありがたかったです。
たまに空回りするのも「いい役所だなぁ」と思ってみておりましたが、最後にあの選択するのはちょっと想定外でした。あのシーンで私、ほとんど発言していないのは口挟むとシーンが壊れちゃうんだろうなと思ったからで、最後はPCの好きにすれば良いと思っておりました。お倖せに。
- 二三雄
第弐話より登場。ある意味振り回されっぱなしだったかわいそうな方。
GM的にどう動くのか把握していなかったばっかりに、「何とかしてくれるだろう」と色々やっかい事を押しつけてしまったのは大変申し訳ございませんでした。
個人的には当主になった彼を見てみたい気もするのですが、No.2もしくは後見人的な位置にいてこそ彼の良さが光る気もするので・・・また一悶着ありそうですかね?
- 三姫
第肆話に登場。
思ったことはだいたい第肆話の感想に書きましたので一言。「ブラコンって、こんな感じなんだな」と。
- 九十九
楠木家の現当主・・・なはずなんですけど、便利屋扱いされたり少し長く出たと思ったら刺されたりと振り返ると不遇なお方。
個人的には「節操無しなので刺されても良いんじゃないかな?」位な思いでやりましたけれど、思っていた以上に愛されていたのは意外でした・・・肉親ですもんね、当たり前ですよね。
これを機に隠居するといいですよ、えぇ。
- 鳥日子
公式NPCですが・・・なんでこんなキャラになっちゃったのかなぁというのが個人的感想。
一之進のこともおそらく手駒の一つくらいにしか思っていないでしょうし、刃向かわなければそれなりに見逃してくれそうだと思います・・・あの圧迫面接さえなかったら良い上司なんじゃないでしょうかね?
- 池田
NPCでババ引き続けたのは間違いなくこのお方。この人には倖せになって欲しいところですけれど、白銀最優先だからなぁ、この人・・・色々なフラグをへし折ってきてそうだし。うまく収まってくれていることを祈ります。
- 目貫
第参話のボス・・・真のボスは蝦蟇だとかいわないように。
一之進への疑問を突き詰めた結果出てきたキャラなので、それ以外深く考えていなくてごめんなさい。シナリオギミックだけで無く、きちんと練ってあげればまた違う話ができたかもですね。
- 九愛
第肆話はもう少し双子に焦点を当てたシナリオにすべきだったかなと思っています・・・最後の方は空気すぎました。
どこまで男の娘を貫くんでしょうね、彼は。
- 十馬
個人的には一番当主向きなんじゃないかなと思っています。
ダイス運含めて色々と持ってる子でした。彼はこれからどうするんでしょうね?
- 真五
一番心の弱い彼は、現実と真実との狭間で押しつぶされてしまった結果・・・忍者としては難しいかもしれませんが、普通の生活が送れるようになってくれるといいな。
なお、白銀と戦うと一番分が悪かったのが彼です。もう少し丁寧に作ってあげるべきでした、ごめん。
- 七海
おそらくは九愛の目標でしょう彼女。一番自由人で芯のしっかりした子。
最後に一之進が家に戻ってくるという決断をした際「それなら誰かが出て行くと対比としておもしろいかな」と思ってあのようなエンディングになりました・・・なのであのエンディングシーンは全てアドリブです。まひるが家宝を返すシーンと違い、一切考えておりませんでした。
この子もどこかで一度使ってみたいわ。
- 八重
第壱話のヒロイン・・・正直ここまでPCの心に入り込む子になるとは思っていませんでした。
最終話で出てきたらどんな反応みせてくれたのか・・・見てみたかったです。なお秘密にあった「誰か」は決めていませんので、その時にならないとわからないのであしからず。
- 千冬
ラスボス。上でも書きましたがもう少し強くしても良かったかなと・・・。
この人に関しては頭の中に膨大な設定があったりするのですが、一つだけ・・・歴史上の人物でモデルにした人物がいます。性格や人となりは違いますが。当初はその人を使おうかとも思いましたけれど、なんかイメージからずれてきたのでやめました。巴御前ではありませんよ念のため。
何が一番キツかったかというなら「この人がラスボスだよ」って云えなかったことかもしれません。
- 小夜
「Far Roads to Lord」というゲームにアーティクルというルールがあります。私はそのルールが大好きで、シノビガミで魔仞を見つけたときは「絶対にこれを使う」と決めてできたのが小夜です。
色々な使われ方をされ、やさぐれていた彼女。初めてまひるだけが「友達」として接してくれた・・・それだけで彼女は魔仞であることをやめてしまうわけですが、その思いは最終話の最初の方で話しています。
これで長い呪縛から解き放たれた彼女には、自分らしく生きて欲しいと思います。
- まひる
裏の主人公と云ってもいい彼女。行動理念はただ一つ「小夜とずーっと一緒にいられるようにする」という一途な想いだけで動いています。
キャンペーン最後のドラマシーン、ある程度決めてはあったので全てアドリブではありませんでしたが、あれほどうまくいくとは思いませんでした。
演じていて一番楽だったのは間違いなく彼女で、考えなくても台詞が出てくる・・・あの「ゆびきりげんまん」は彼女が云わせたものだと思っています。小夜と二人仲良く楽しんで生きていくんだろうなと・・・機会があればどこかで使ってみたいですが、このキャラを許容してくれるGMが果たしているのでしょうか?
最後に
私が今、持てる全てをつぎ込んだと云えるミニキャンペーン。シナリオ自体はPCが設定をばんばん作ってくるのでそう困ることも無く、むしろどう動くのかが読み切れない事への対応の方が大変だったように思えます。そういう意味でも商業ベースのリプレイでもの書きな方が出てくるのはこういう理由なのかなと、少し感じました。何せ私以外は「ものかき」ですからね、このメンバー。
次にGMする時のハードルが高くなりましたが、余り気にしないで行けたら良いなと思います・・・でないともうGMできません。
色々書きたいことはありますがまとまりきらないのでこのあたりで・・・さて、次は何やりましょうか?
いつものNPC能力紹介です。
名前:楠木 真昼 (クスノキ・マヒル)
年齢:17歳
性別:女
流派:鞍馬神流
階級:中忍頭
表の顔:学生
信念:和
身長:155cm
体重:45kg
髪の色:茶
瞳の色:黒
好きなもの:小夜、わかりやすいもの
嫌いなもの:小夜を狙う奴ら、わかんないもの
特技:《砲術》《歩法》《刀術》《対人術》《野戦術》《幻術》
忍法:【接近戦攻撃《刀術》】【集団戦攻撃《幻術》】【達人《幻術》】【後の先】【禹歩】【先の先】
忍具:“神通丸”×1、“遁甲符”×1
奥義:幻影ノ手 (ミラージュハンド)
指定特技:《幻術》
効果:『完全成功』、続き / 発動条件
名前:小夜 (サヨ)
年齢:17歳 (見た目)
性別:女
流派:斜歯忍軍
階級:中忍頭
表の顔:学生
信念:凶
身長:165cm
体重:52kg
髪の色:黒
瞳の色:黒
好きなもの:まひる
嫌いなもの:利用しようとする輩
特技:《水術》《衣装術》《壊器術》《潜伏術》《見敵術》《死霊術》
忍法:【接近戦攻撃《水術》】【矢止めの術】【水霊】【影薙】【達人《水術》】【誘導】
忍具:“遁甲符”×2
奥義:氷剣ノ舞 (ヒョウケンノマイ)
指定特技:《水術》
効果:『範囲攻撃』、貫き / 人数制限
名前:楠木 真五 (クスノキ・シンゴ)
年齢:19歳
性別:男
流派:鞍馬神流
階級:中忍
表の顔:大学生
信念:忠
特技:《砲術》《手裏剣術》《骨法術》陰形術《記憶術》《異形化》
忍法:【接近戦攻撃《異形化》】【必中】【凩】【神槍】【一角】
忍具:“神通丸”×1、“遁甲符”×1
奥義:真月下 (シンゲッカ)
指定特技:《砲術》
効果:『範囲攻撃』、伸ばし / 回数制限
名前:楠木 七海 (クスノキ・ナナミ)
年齢:18歳
性別:女
流派:鞍馬神流-蓮華王拳
階級:中忍
表の顔:高校生
信念:律
特技:《手裏剣術》《歩法》《骨法術》《毒術》《見敵術》《異形化》
忍法:【接近戦攻撃《骨法術》】【毒手】【連撃】【夕凪】【影法師】
忍具:“神通丸”×2
奥義:鬼火乱舞 (オニビランブ)
指定特技:《骨法術》
効果:『クリティカルヒット』、貫き / 回数制限
名前:霧隠 年次 (キリガクレ・トシツグ)
年齢:28歳
性別:男
流派:斜歯忍軍
階級:上忍
表の顔:大道芸人
信念:凶
背景:抜け忍
身長:187cm
体重:70kg
髪の色:黒
瞳の色:灰色っぽい
特技:《絡繰術》《火術》《衣装術》《壊器術》《分身の術》《野戦術》《幻術》
忍法:【接近戦攻撃《幻術》】【機忍】【影分身】【埋火「器術」】【かばう】【彼岸「器術」】【爆破】
忍具:“神通丸”×1、“遁甲符”×1
奥義:霧隠流朧狂 (キリガクレリュウオボログルイ)
指定特技:《絡繰術》
効果:『不死身』、目覚め / 回数制限
奥義:霧隠流斬音 (キリガクレリュウザンイン)
指定特技:《分身の術》
効果:『クリティカルヒット』、乱れ / 回数制限
名前:楠木 千冬 (クスノキ・チフユ)
年齢:?
性別:女
流派:斜歯忍軍
階級:上忍
表の顔:研究者
信念:我
背景:時の旅人
特技:《絡繰術》《仕込み》《拷問術》《手練》《毒術》《傀儡の術》《死霊術》
忍法:【接近戦攻撃《毒術》】【連撃】【大統一忍法】【揺音】【彼岸「器術」】【三眼】【凶手】
忍具:“兵糧丸”×2
奥義:死セル者ノ光 (シセルモノノヒカリ)
指定特技:《死霊術》
効果:『完全成功』
奥義:死セル者ノ宴 (シセルモノノウタゲ)
指定特技:《死霊術》
効果:『追加忍法 (【奈落】/【外縛陣】)』
名前:楠木 八重 (クスノキ・ヤエ)
年齢:14歳
性別:女
流派:斜歯忍軍
階級:中忍 (中忍頭)*1
表の顔:中学生
信念:和
身長:144cm
体重:37kg
髪の色:黒
瞳の色:黒
特技:《針術》《縄術》《掘削術》《遁走術》《九ノ一の術》《異形化》
忍法:【接近戦攻撃《異形化》】【返し技】【覚悟】【射撃戦攻撃《掘削術》】【武器破壊】(【無拍子】)
忍具:“神通丸”×2
奥義:蛇返 (ヘビガエシ)
指定特技:《縄術》
効果:『判定妨害』
千冬:「あらざらむ この世の外の 思ひ出に 今ひとたびの 逢ふこともがな」
*1: () 内は、早い段階で復活したときのもの