誰かが忘れたおもちゃ箱

TRPGオンラインセッションのリプレイを載せていこうと思います

【感想】シノビガミ最終話~たった一つの想い~

何年越しかの長いキャンペーンだったシノビガミもついに終わりを迎えました。
ダイスでほとんどが決まったキャラクターメイクから、人間関係が複雑に絡み合う名門「楠木家」という設定が生まれ、設定が練りこまれていきました。
その点ではGMに大変な苦労を掛けてしまいましたが、おかげで今までプレイした2つのシステム(青森、アリアンロッド)よりもすごく思い入れの深いストーリーとなりました。

【楠木家について】

 二三雄が欠片を父・九十九に使用した後は、九十九は生命力は回復するも現役復帰には時間がかかる状況になると思いますので、家長の座は二三雄にバトンタッチして、現役引退するのではないかと思われます。
 百香は冬コミ本は落としていないけど、夫・九十九の状況が気が気ではなかったので売り子に現場は頼んで看病にいそしんでいました。六魅はバッチリ冬コミのほうに参戦していたので今回出ませんでしたね。(マジか・・・
 三姫は九愛・十馬と一緒にお留守番組です。京四郎は・・・病室にいたのかな?わかりません(笑)あとは、千冬の子どもとして育った真五、七海が今後どうなるかが気になるところですね。
GMさん設定みせてください(あるんですか?)
 ダイスで決まった家族設定ですが、これでもう終わってしまうのが少し物寂しい感じがします。どこか我々とは違うタイムラインで生き続けて欲しいですね。

【楠木 一之進について】

 一之進は孤高を好む性格上、ロールプレイが難しく(個人的な感想)作り主としては度々キャラクター崩壊を起こしていると感じました。が、他の人からみたらその人間臭さが逆にバランスをとっていたのかなーと振り返ればそう思えてきます。
 2話目で元相方の眼貫から、「家を抜けたのに名前を捨てていないのはなぜか」ということを指摘され、そのショックからアイデンティティの崩壊が始まり、死に直面して本家に戻ってみたり、まさか最後に白銀さんとくっつく羽目になるとは思いもよらない結末でした。(鈍いと言われようと本当に想定外w)
 過去に虐げられて人に対して心を閉ざした一之進は人によって救われたのかなぁと。特に白銀さんのおかげで人間らしさを取り戻したといっても過言ではありません。
 また、家族とよりを戻すきっかけをはじめに作ったのは京四郎だし、二三雄もなんだかんだで久しぶりに再会した当初よりは一之進に対する態度が柔らかくなったような気がします。気難しい中二病こじらせキャラでしたが、最後には隠忍を抜けて楠木家(魔王流)に戻って幸せそうにしてますね。ごちそうさまでした。
 今頃、静かな山里で白銀との間に産まれた、母親によく似た愛娘を猫かわいがりしているのではないかと。

てすらさんの許可をもらったので、二三雄視点の一之進を掲載します。

断片メモ:家宝を取り戻し、帰郷する道中で、普段なら難癖付けたり、嫌味を言ったりする兄が終始穏やかな表情で僕と話すことに気が付いたのは、車内でうたた寝している兄を見ていたときだった。「ああ、これは上手くいったんだな、良かった」と感じると共に少々羨ましくも思った。

【楠木 二三雄について】

 二三雄は1話で登場した京四郎よりは一之進と確執がありました。
過去にいろいろと2人の間には複雑な事情があったので、プレイしていてもこの距離感が何とも言えませんでした。(てすらさんとの間でかなり設定が練られたりw)なにより、兄としての威厳を保つためにプレイヤーの自分は必死でしたね。無事、おいしいところだけを持って行けてよかったです(笑)
 とはいってもこの状況下で、なおかつ家宝を持っているのも次男なので、自動的に家長の代理へ。チャラ男で少しひねくれた部分はあるけれど、人間性は確かで家を統べるにはふさわしいと思われます。それは、最後の七海を引き留めるシーンを始め、いろんなシーンでにじみ出ていたと思います。
 長男の無茶振りをいつも正面から受け止めてくれてありがとうございました。

【白銀 蘭について】

 2話ぐらいから少しずつ敵から味方になって、味方になってからはどのキャラよりも信頼関係が深いものとなって、ゆくゆくはハッピーエンドになっちゃいましたね(笑)一之進は3話の雪に埋もれてるシーンあたりから白銀さんを女性として認識しはじめます。2話の感想では「一之進にはお色気は通用しません」と中の人が公言してましたしねw
 中の人的には、毎回のお色気シーン、大好きでした。また、一之進に返事を返す時だけうつむいたり照れたりするところが、いつものクールさとのギャップですごくかわいかったです。
 初めて一之進として白銀さんと出逢ったときに彼女に対してこう言い放ちました。

国益国益というが、何が目的なんだ。古来、八百万の神と成りうる土蜘蛛(隠忍の先祖)を侮蔑し、討伐したのは貴様ら人間だ。貴様らのやり方で真の平和が訪れるとでも?あるとすれば差別と力による支配の平和だろう。」

 白銀さんの過去を知ると、怪異憑きである一之進からのこの言葉が彼女にとっては重いものだったのかなぁと今になって思いました。そしてエンディングのシーンにはこの問いに対する答えが返ってきたのが感動しました。白銀の過去や心の傷を知った一之進は、きっといつまでも彼女を幸せにすると思われます。

GMについて】

 開催日時の調整・設定からシナリオ作成、当日のゲームの運営、リプレイまとめまで、本当に何から何までお世話になりました。色濃い(そして強い)NPCやセリフ回し、機転の利いた対応など目を見張るものがありました。とくにシナリオが良かったなぁと個人的には思っています。
 様々な伏線をちりばめ、難しい楠木家をよくここまできれいにまとめ上げられたなぁと本当に感心しています。1話での八重の伏線が最終話の千冬につながって、つい1話から読み返したくなりました。誰か小説化しませんかねw
 最後に、仕事の都合でなかなか日程が合わせられなかったり、転勤で提出物の期限が延び延びになってしまったことをお詫び申し上げます。

 さて。感想もいよいよくくりに突入しました。全キャラ分の突っ込みを書きたかったですが時間の都合上そうもいかず。冒頭でも少し書きましたが、この話が終わってしまうのは少し寂しいです。それぐらい愛着がわいたキャラクター達でした。みんなありがとう。
 プレイヤーのはねきゅーさん、てすらさん、GMの小桃さん、拙いプレイヤーではありましたが遊んでくださりありがとうございました。

時間がなくてこんな絵しか描けずすみませぬw定期的に描かないと思うように描けなくなりますねw

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