最終話 其ノ二:開幕
GM:場面は前回のエンディングのすぐ後くらいから始まると思ってください……シノビガミ最終話「たった一つの想い」、行きます。
日常の裏に広がる影の世界。
そこでは日夜、刃と権謀、「妖術」と魔術がぶつかり合う人外の戦いが繰り返されていた。
修羅の果て、千変万化の異能を身につけた影の住人達━━━忍者。
彼らは時に秘伝書、時に伝説の秘宝、そして時には運命の乙女を奪い合い、その秘術の限りを尽くす。
闇の帳の中で行われ、日常に帰する者たちは知る由のない戦い。
その果てにあるのもやはり闇か? それとも……。「どうしてもというのなら、天橋立で待っているわ……」と云い残し、楠木千冬は本家を後にした。
一命は取り留めたものの予断を許さない状態の九十九。
その病室に二人を除き揃う兄弟。
誰も居ない本家、眠る一之進*1へ忍び寄る一つの影。
「なんのために私のデータを……?」天橋立を脱出してから、それだけを考えていた。
そして逃がしてくれた少女のことを……。シノビガミ最終話「たった一つの想い」……それぞれの想いを胸に、最後の幕が上がる。
GM:今回のルールをここで一つ説明しておきます。千冬がいる天橋立は現在、特殊な結界*2に覆われています。
白銀:何と……。
二三雄:結界壊せって話か。
GM:はい。北と南にある結界の入り口を壊さなければ、その中にいるであろう人物たちには逢うことができません。
一之進:容易く壊させてはくれなさそうだな。
GM:居場所を知っていたとしてもだめですし、呼び出すことも基本できないと思ってください。
白銀:居所も、入手できないのか……。
GM:ただ、一度壊せば復活することはありません。
二三雄:壊して、そこに行くことで会えるってこと?
GM:はい、北と南の結界は守っている人物が居て、そこでは必ず戦闘になります。
一之進:両方壊さないといけないのだな。
GM:そこへの乱入は自由にできますし、特別な乱入法は使用しません。戦闘に参加したいのでしたら、ご自由にどうぞ。
白銀:結界を破壊するまで、千冬さんに戦闘を挑むことができないんですね。
GM:はい、そうです。
二三雄:籠城戦かー。あー、くそ。
GM:あと今回、クライマックスまでに立てたフラグによって、難易度が段違いに変わります。
二三雄:フラグ立て苦手なんだよなー。ぐぬぬ!
一之進:ぐぬぬ!
GM:戦闘とキャラ作成で手は……抜いてません!
白銀:ぐぬぬ……。
GM:こんなところでしょうか。
白銀:わかりました!
一之進:了解した。
二三雄:りょーかい。
GM:サイクルは3回です……それではオープニング、始めましょう。