第1話Bパート-19『『ゴブリンの祭壇』で儀式をするイケメンがいます』
GM:さてさて、再開しましょう
ユリヤ:はいよー
一同:「「「る〜に〜る〜に〜♪」」」
GM:w では再開! ここから[マスタ-シーン]です。PCは登場できません。マスターシーンは、映画なんかで主人公たちが登場せずに悪役が今、何をしているかを描写する場面と同じだと思ってください〜。ぶっちゃけ状況説明したり、伏線を張ったりしまくる場面ですw
[マスターシーン]
翼を持つドゥアン、天翼族の男が祭壇の前に浮かんでいた。
羽根の9割が黒く、先端だけが白い翼を優雅に羽ばたかせて。
その足下にはエサを求めて、うろついていたらしいオウガ…ドゥアンが邪悪化することによって誕生した種族が2匹、倒れている。
オウガと激しい戦闘があったようで、天翼族の男の周囲にはオウガ以外にも、50体に近いゴブリンが死亡していた。
すると突然、ゴブリンの体から魂(たましい)が、何かに引き抜かれるように飛び出す。
魂は、ゴブリンの影が立体化したような姿だ。
そして、
ユリヤ:やだちょっと、あの男のアイコン、イケメンなんだけどぉぉぉっ〜
ベリル:「それに引き替え私たちのアイコンは顔は丸いし、寸胴だし??」
クロム:し…シリアスなシーンがw
GM:ま、負けないぜ!
ユリヤ:がんばれーっ←
クロム:がんばれー
ベリル:負けるなー←
声にならない叫びをあげて、50体のゴブリンの魂は『ゴブリンの祭壇』に吸い込まれ、消え去ってゆく。
天翼族の男は、そんな光景を見て鼻で笑った。
「ふん、『盾』が無くなりましたか。仕方ない、補充するとしましょう」
男は、先に黒真珠のような球体が付いた杖を、天高く振りかざした。青空に魔法陣が現れる。
「さあ、ゴブリンども! このバハルの命に従い、『祭壇の森』に再び集いなさい!」
杖の先の黒真珠のようなもの…[瘴気]の固まりが妖しく輝くと魔法陣から30体のゴブリンが出現した。
「ふん、今回はこれだけですか。まあいいでしょう、私に従うのです」
男が杖をゴブリンに向けると、ゴブリンたちは虚ろな目になった。動けなくなったところへ、男は杖の先から黒い瘴気をゴブリンたちの額の真ん中に打ち込んでいく。
GM:正面の道を進んだ次の瞬間、そんな光景を皆さんは目撃しますw ここで[マスターシーン]終了です。PCが登場可能になりました
クロム:にゃにー?
ユリヤ:バハル様というのね〜ん。確かにイケメンだけど、やってることはいただけないわねぇ〜
クロム:あんな杖…こわしちゃえ!
ベリル:「あの杖…売れそうよね(違」